事務ガイドライン〜保険会社が守るべきこと

従来は、保険会社のお目付け役として、金融庁などの行政が、様々な規制をしていました。しかし、こうした行政指導などによる許認可、制限などを廃止して、自由競争にして、共通のルールを明確にして、みんなで守っていこうという方向に変化しています。つまり最低限のルール(お客さんにウソをいってはいけない。あの保険会社はつぶれるからうちにしなさい。しつこい勧誘禁止など)を定めることで、あとはそのルールに従って自由に競争していいよということになってきているわけです。

このルールをまとめたものを「事務ガイドライン」といい、以下のようなものです。

1.保険募集人や代理店の適正な採用・委託・教育・管理・指導を行うこと。
2.契約募集の際、顧客のリスク判断に不可欠な重要事項の説明を分かりやすく行うこと。
3.顧客に不利益になるような事実も伝えること。
4.他の保険会社や保険契約を誹謗・中傷して募集活動を行わないこと。
5.威圧的な態度、乱暴な言葉で勧誘しないこと。
6.深夜の訪問や電話などで募集活動を行わないこと。

こうしたルールをもし破った場合保険会社は法律違反の責任を負うことになること(賠償責任)から、各保険会社ではこうしたルールを厳守について会社内部での監査体制の強化も求められるようになりました。実際に会社のなかで専門部署を設けたり基本方針を定めたりしている保険会社が多くなっています。

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