日本の保険の歴史

日本でも鎌倉時代の「無尽(むじん)」や室町時代の「頼母子講(たのもしこう)」と呼ばれる、ある集団に属する人たちがお互いにお金をを出し合って助け合うような「相互扶助」の仕組みもありましたし、「拗銀(なげがね)」といった、「冒険貸借」に相当するような仕組みももっていました。

では、日本では、近代的な保険制度はいつ始まったのでしょうか。

日本にはじめて近代的な保険制度を採用したのは福沢諭吉といわれています。1867年に著書の「西洋旅案内」において「人の生涯を請合うこと」として生命保険を紹介しています。

その後明治時代の財界人によって多数の保険会社が設立されましたが、競争の激化、大震災の影響などにより、多くの保険会社が経営難となり、整理統合を余儀なくされました。それ以降は大蔵省の監視下のもと「生命保険会社」「損害保険会社」がそれぞれ20社ほど存在するという時代が長くつづきました。代表的な生命保険・損害保険会社としては下記があげられます。

生命保険会社
「共済五百名社(後の安田生命)」:1880年設立 共済事業を開始
「明治生命」:1881年設立 日本初の近代生命保険
「帝国生命(後の朝日生命)」:1888年設立 
「日本生命」:1889年設立

損害保険会社
「東京海上」:1879年設立
「東京火災(後の安田火災)」:1887年設立
「明治火災(後に東京海上と合併)」:1891年設立
「帝国海上(後に安田火災と合併)」:1893年設立

※)会社の名称は、生命保険会社は「○○生命保険」となっていますが、損害保険会社は、海上保険か損害保険かのどちらの業務を主にしていたかによって「○○海上火災保険」か「○○火災海上保険」の2種類があります。

※)日本の保険は上記のような「生命保険」と「損害保険」に分けられており、生命保険は「人の生死を保険事故」として扱い、損害保険は「人の生死以外(物の損害)を保険事故」として扱う保険のことをさします。保険金も「生命保険は定額の保険金を支払う」のに対し、「損害保険は損害を填補する分の保険金を支払う」という違いがあります。

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